薬と飲食物の影響について
■質問■ インフルエンザ等がはやり病院で薬をもらう機会がありましたが、 薬を飲むときに特に食べ物や飲み物で気をつけなければならないことがあるのでしょうか。 |
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例えば、毎日納豆が食卓に出ないと物足りないという人がいるとします。でも、ある所の薬を服用しているときは、この好きな納豆も我慢しなければならない場合もあります。 |
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■質問■ それはどんな薬ですか。 |
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それは血液が固まるのを防ぐ作用がある「ワーファリン」というくすりです。これは、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症の治療に用いられるくすりです。 |
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■質問■ なぜ、ワーファリンというくすりを飲んでいる人は納豆を食べられないのですか。 |
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納豆に含まれているビタミンKには血液を固めようとする働きがあるのに対し、ワーファリンというくすりは、逆に血液を固まらないようにする働きがあります。 つまり、納豆を食べるとくすりの働きが弱くなってしまうのです。このくすりは、慎重に使用しなければならないので好きな納豆もこのくすりをのんでいる間は食べるのを我慢してください。 |
■回答■ |
■質問■ 納豆以外で、このワーファリンを服用している人で食べられないものは他にありますか。 |
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そうですね、クロレラや大量の人参やブロッコリーなどの緑黄色野菜もこの薬の作用を弱めますので注意してください。 |
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■質問■ 他に食べ物で影響の出るくすりがありますか。 |
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結核の治療薬のイソニアジドというくすりをのんでいる人は、チーズ、ワインなどを控えなければなりません。頭痛、動悸、血圧上昇などが起こる可能性があるからです。 |
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■質問■ それはなぜでしょうか。 |
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チーズなどの含まれているチラミンという物質の分解をイソニアジドが阻害することによって、このような作用が生じるのです。 |
■回答■ |
■質問■ なるほど、くすりをのんでいる人はいろいろな食べ物にも気をつけなければならないんですね。 ところで、飲み物でも飲み合わせの悪いものがありますか。 |
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はい、血圧を下げるカルシューム拮抗薬というくすりは、グレープフルーツジュースでは飲まないでください。 | ■回答■ |
■質問■ やはりあるのですね。どうしてでしょうか。 |
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グレープフルーツジュースでくすりをのむと血圧が下がりすぎたり、心拍数を増加させることがあります。胃腸薬は特に相互作用はありませんが、降圧剤の中には効きすぎて血圧が下がりすぎたり、ふらついたりすることがあります。 また安定剤や睡眠剤などではアルコールによって昏睡や意識障害を起こす危険がありますので絶対一緒に飲まないでください。 |
■回答■ |
■質問■ 結局くすりは水で飲むのが一番いいのですね。 |
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そのとおりです。薬はコップ一杯ほどのぬるま湯で飲んでください。お茶、お酒、ジュース、牛乳などはくすりの成分と結合したり、分解して吸収を悪くする可能性もありますのでさけたほうがよいでしょう。 |
■回答■ |
なるほど、 これからはくすりをもらったら薬剤師さんに飲食物との飲み合わせも尋ねるようにします。 |
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そうですね、薬局では出すくすりによって飲食物との組み合わせにも指導をいたしますので、詳しくは薬剤師にお尋ねください。 | ■回答■ |