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ゲンノショウコ


ゲンノショウコ(フウロソウ科)

生薬名  : ゲンノショウコ (日本薬局方)
薬用部分 : 地上部全体

採取時期及び調製法
七〜九月の開花期に茎の根元の方を持って引き抜き、根を除いて水洗いし二、三本ずつ束ねて陰干しでよく乾燥する。
 
利用方法
下痢止めに、乾燥したもの五〜十㌘を水七百㍉㍑で半量になるまで煎じ、かすを濾しとり一回百㍉㍑ずつ一日三回飲む。ひどい下痢の時は四、五回飲んでも構わない。
山野の草地や路傍などに自生する多年草。夏に茎頂に紅紫色または白色の五弁花を咲かせる。九州では白色花が稀で珍重されるが色素の有無の違いだけで薬効にはなんら関係ないので薬にするのはどちらでも構わない。飲めばたちまち効き目が現れるところから「現の証拠」の名が付いた。また、秋に果実が熟すと種子を飛散して、五本の果柄が傘状に開いてお御輿のように見えるので「ミコシグサ」とも呼ばれる。春に開花するアメリカフウロは薬用にはしない。


 

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