キササゲ(ノウゼンカズラ科)
生薬名 : キササゲ(日本薬局方) | 薬用部分 : さや果全体 |
採取時期及び調製法 十〜十一月、果実が熟すとさやが裂けて種子がこぼれ落ちるので、熟す寸前のさや果を取って日干しで乾燥する。 | | 利用方法 尿の出が悪くむくみがある時に、乾燥したさや果十㌘を水六百㍉㍑で半量になるまで煎じ、一日三回に分けて飲む。 中国原産の落葉高木で、昔から栽培され民家の庭先に大木を見かける事があり、昔ながらの薬木であったことがうかがえる。時に川岸などに野生化したものを見かける。春から夏にかけて広卵形の大きな葉を繁らせ、六〜七月枝先に淡黄色で内側に暗紫色の斑点のある花を多数つける。秋、緑色のさや果をつけ熟すと灰褐色になりさやが裂けて平べったくて両端に毛のある種子がこぼれ落ちるので、薬用にする為にはその前に採る。種子のなくなったものは薬としての品質が劣ると言われている。 |
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