クチナシ(アカネ科)
生薬名 : 山梔子(日本薬局方) | 薬用部分 : 果実 |
採取時期及び調製法 十〜十一月頃果実が橙色に熟した時、摘みとって水洗いし水気を切って風通しの良い日陰で乾燥する。 | | 利用方法 扁桃腺が腫れて痛む時に、①乾燥した果実五〜八㌘を水六百㍉㍑で半量になるまで煎じ、一日三回に分けて飲む。②一回に乾燥した果実一個を突き砕いて茶碗にいれ、熱湯を注いで数分後茶こしなどで濾して橙色になった液だけを飲む。 低山地の林内や林縁などに自生する常緑低木。花つきがよく、芳香があるので庭によく植えられる。梅雨の頃甘い香りのする白い花を咲かせ、色と香りで存在をアピールする。果実には六本の稜がある。果実が開裂しないので口無し。将棋盤や碁盤の足はこの果実を形どっていると言われ、その名の示すとおり「口出し無用」の意。また、昔からきんとんの色付けに使われる。 |
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