コブシ(モクレン科)
採取時期及び調製法 二〜三月頃、開花直前の蕾を摘みとり、水洗いして風通しのよい日陰に広げて乾燥させる。 | | 利用方法 頭痛や鼻づまりに、乾燥した蕾を小さく刻み、五〜十㌘を水四百㍉㍑で半量になるまで煎じ、一日三回に分けて飲む。 山地の林内に自生する落葉高木。春、葉が出る前に木全体を白く包む花とその花の甘い香りが好まれて庭によく植えられる。幹は直立し、樹皮は灰色。葉は淡緑色で互生する。開花直前の蕾を乾燥したものを辛夷と言って鎮静、鎮痛の目的で漢方処方に配剤される。コブシの名は蕾が拳(こぶし)の様だから、また夷は(つばな)の意で蕾の様子が似ていて味は辛いことからついたと言われる。よく似たタムシバも同様に用いる。ハクモクレンは韓国で辛夷として用いている。 |
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