ジャノヒゲ(ユリ科)
生薬名 : 麦門冬(日本薬局方) | 薬用部分 : 根の肥大部 |
採取時期及び調製法 七〜八月頃、根の肥大した部分(貯蔵根)だけを集めて水洗いし、日干しで乾燥する。 | | 利用方法 ①滋養・強壮に、一回に乾燥品五〜十㌘に蜂蜜五〜十㌘を加えて煎じ、飲む。 ②声がれ、むくみ、動悸に、十五㌘を水六百㍉㍑で半量になるまで煎じ、一日三回に分けて飲む。 山林のへりや草原の日の当たる場所に自生する常緑の多年草で、庭園の縁どりとしても栽培される。淡紫色の花を下向きに咲かせ、種子は青色。地下の短い根茎から多数のひげ根を出し、ところどころが長楕円形に肥大している(貯蔵根)。名前の由来は、線形をした葉を蛇(龍)の髭に見立てて蛇の髭(じゃのひげ)、または、龍の髭(りゅうのひげ)とも呼ばれる。似たものにヤブランがあり同様に用いる。麦門冬は止渇、強壮、鎮咳等の目的で漢方薬に配剤される。 |
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