マタタビ(マタタビ科)
生薬名 : 木天蓼 | 薬用部分 : 虫こぶになった果実 |
採取時期及び調製法 八〜十月頃、虫こぶになった果実だけを採り、沸騰した湯に五〜十分つけ、日干しで一週間位充分に乾燥する。 | | 利用方法 強壮、冷え症に、薬用酒として利用する。木天蓼百㌘をホワイトリカ−一㍑につけ、約二ケ月後に果実を取り除き、好みの甘味を加えて保存し、必要時一回十五㍉㍑位を一日一〜二回飲む。味は良くない。 山地の林縁や谷川の周辺等に自生するマタタビ科の落葉木性のつる植物で「ネコにマタタビ」としてよく知られている。六〜七月ごろ梅に似た綺麗な白色五弁花を下向きに咲かせ、この頃、葉の先の方が白くなりはじめ遠くからでもよく目立つ。正常な果実は黄色に熟すが、ほとんどの果実には虫が寄生して虫こぶになり緑色のまま自然に落下することが多い。この果実を食べると疲れた旅人も、また、旅を続けられるとか。 |
|
|
|
|
|