クズ(マメ科)
生薬名 : 葛根(日本薬局方)・葛花 | 薬用部分 : 肥大化した根・花 |
採取時期及び調製法 十一〜十二月の地上部が枯れ始めた頃、肥大した根を掘り上げ、水洗いして外皮を剥ぎ薄く切って日干しで充分乾燥する(葛根)。花は夏に採り陰干しにする(葛花)。 | | 利用方法 風邪で寒気や熱がある時、①乾燥した根十㌘を水三百㍉㍑で煎じ、温かいうちに飲む。②根からとれるデンプン(葛粉)を熱湯で溶いて温かいうちに飲む。また、二日酔いには、乾燥させた花五㌘程に水三百㍉㍑を加え煮立ったらかすを去って飲む。 山野、河原など至る所に繁茂する蔓性の落葉植物。葉は大きな三小葉からなり、夏に紅紫色の蝶形の花を穂状に付ける。根は肥大化し、これから採ったデンプンを葛粉といってクズ餅等の原料にし、吉野葛が有名。また、漢方薬の葛根湯等にも配剤されている。別名カンネカズラはこれ。 |
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