ニガキ(ニガキ科)
生薬名 : 苦木 苦木(日本薬局方) | 薬用部分 : 木部(幹や枝の樹皮を除いた部分) |
採取時期及び調製法 六〜七月頃、なるべく太めの枝や幹を切りとり、樹皮を剥いで除き、木部を小さく刻んで日干しで乾燥する。 | | 利用方法 胃炎、食欲不振、消化不良の時の苦味健胃薬として、乾燥した木部五〜十㌘を水三百㍉㍑で半量になるまで煎じ、一日三回に分けて飲む。また粉末にした場合は、一回〇・一〜〇・二㌘を一日三回水で飲む。 山野の林縁や路傍に自生する雌雄異株の落葉木。幹は黒褐色で灰色で点状の皮目がある。葉は互生し、五〜六対の小葉からなる奇数羽状複葉。夏、枝先の葉腋に円錐花序を出し、黄緑色の小花を多数咲かせる。枝や葉を噛むとかなり苦いところから苦木の名がついた。漢方薬に配剤される事はなく、消化不良、吐き気等に使われる家庭薬に配剤される。昔、家畜の殺虫剤として煎じ液を使っていたと言う。 |
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