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サネカズラ


サネカズラ(モクレン科)

生薬名  : 南五味子
薬用部分 : 果実

採取時期及び調製法
十一〜十二月頃、果実が紅く熟した時、採って水洗いし日干しで乾燥する。
 
利用方法
鎮咳、滋養強壮に、①乾燥した果実五〜十㌘を水六百㍉㍑で半量になるまで煎じ、一日三回に分けて飲む。②果実の三倍量のホワイトリカ−に漬け込み、二ヶ月後から、一回に二十〜三十㍉㍑ずつ飲む。
山地や薮(やぶ)の中などに自生する常緑で木性のつる植物。茎はコルク質で、枝はその皮に粘液を含んでいる。夏に淡黄白色の花がつき、果実は丸いボ−ル状になり、秋に紅く熟す。枝皮が粘るのでトロロカズラ、フノリカズラ、ナメリカズラともいい、この粘液を整髪料として使っていたので美男蔓(びなんかずら)の名もある。現在日本で使用される漢方薬に配剤されている五味子はチョウセンゴミシの果実である。


 

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